柿渋染めについて

・柿渋
柿渋とは、青柿の実を絞ってできた果汁を3年以上寝かせ発酵させたものです。
防水性、防腐性、防虫性に優れ、酒づくりの酒袋の補強や生活資材として広く使われてきました。
・柿渋染め
太陽の恵みを受けて、染色・乾燥・水洗いを繰り返すごとに深みを増します。
帆布の場合、生地が厚いため、何度もこの工程を繰り返して深みのある色を出しますが、
化学染色にはないムラは、1点1点表情の違う、手染めの味として楽しめます。
・柿渋染めの特徴
*色味が強くなる
柿渋の主な色素成分であるタンニンは、年月とともに縮合重合するため、使い込むほどに色味が強くなります。
化学染色の帆布が日焼けして色が薄れていくのとは反対。柿渋染めの最大の魅力です。
*防水効果
柿渋は塗り重ねることで一種のタンニンの皮膜のようなものを形成します。
タンニンは縮合重合する性質がありますので、タンニンの皮膜はどんどん丈夫になり防水効果が得られます。
昔の番傘に柿渋が塗られていたのは、その防水効果のためです。
その他の特徴
*防腐効果
*耐久性アップ
*色落ちしにくい
*熱に強い
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